車いすダンスをやってみて
「車いすダンス楽しいぞ~。」と鈴木先生(当施設非常勤医師)から声を掛けて頂いてから、おおよそ1年。ようやく、研修を開催することが出来ました。体験して分かったこと、確かに車いすダンスは面白い!色々な方が参加できるActivity(活動)としてその可能性と魅力を感じました。
6月18日、寺田 恭子 氏(名古屋短期大学 現代教養学科 教授 )と他3名の講師の方に来ていただき、当施設で車いすダンスの研修を行いました。対象は入所者の方・ご家族・当施設職員で、その数総勢85名。最初はペアの2人でダンスを踊っていましたが、徐々にその輪が広がり、最後には参加者全体が1つになってダンスを楽しみました。
最後に、入所者の男性と寺田先生がホールの中央でダンスを披露することになりました。練習なしのぶっつけ本番です。彼は自分の気持ちを素直に表現する方なので、ダンスを好まないときはその場でダンスは即終了となります。緊張感の中で、始まったダンスでしたが、何の心配もいりませんでした。先生が差し出した手にそっと手を伸ばし、彼は堂々とそして優雅にダンスを踊り切りました。
研修後、『一体感』という言葉で、今回の体験を表現したスタッフがいます。この言葉に今回の車いすダンスを体験して感じたものが『ぎゅっ』と詰まっているように思いました。
『いつか、またダンスが出来たらいいなあ』そんな夢が施設内で膨らんでいます。